1. 6月11日の一次情報で何が示されたか
消費者庁の公表資料では、対象事業者がSNSやWeb上で「○日まで」「10%UP」「期間中がおすすめ」と表示し、期限内に申し込んだ場合に限り有利であるかのように見せていた一方、実際には期限後も同じ又はそれより有利な条件で提供していたと整理されています。
つまり論点は、強い表現それ自体ではなく、表示が示す条件差と、実際の運用が一致しているかです。
LP担当者向けに言い換えると、「急いだ人だけ得をする」と読める書き方をするなら、期限後は本当に条件が変わるのか、社内で説明できる状態が必要です。
2. 採用LPで起きやすい有利誤認パターン
料金・値引き系
- 「今月中の相談で初期費用0円」
- 「○日まで支援費10万円引き」
- 「今だけ実質無料」
申込み誘導系
- 「期間中の申込みがおすすめ」
- 「今すぐ相談した方が得」
- 「急がないと損」
枠・件数系
- 「先着5社限定」
- 「今月残り3枠」
- 「定員到達で終了」
比較訴求系
- 「通常より今だけ有利」
- 「他社より今だけ安い」
- 「最短・最安キャンペーン」
これらの表現を使うこと自体が直ちに違法という意味ではありません。ただし、期限後・通常時・他条件との違いが曖昧なまま出すと、後で説明しづらくなります。個別確認が必要です。
3. 公開前に必ず確認したい4点
A. 期限後の条件はどうなるか
期限を過ぎた後も同じ条件で続ける予定なら、「○日まで」と強く言わないか、表現を弱める判断が必要です。
B. 通常条件を説明できるか
通常料金、通常フロー、通常対象者を社内で説明できない状態だと、「今だけ有利」の根拠が弱くなります。
C. 先着・残り枠の根拠があるか
先着や残枠を出すなら、実際の管理表・受付ルール・終了判断の記録が必要です。
D. 誰が承認したか残っているか
表示文言、掲載期間、承認者、更新履歴を残しておくと、後での説明と差し替えが楽になります。
4. 丸忠物産HR LPでの実務的な使い方
- ・資料請求CTAや相談CTAの近くに「今だけ」「今月中」を置く場合は、対象条件と終了後の扱いを先に確定する
- ・「支援費見直し」「コスト削減」系の表現は、比較対象・対象範囲・例外条件を一緒に残す
- ・営業用スライド、LP、LINE文面で条件がずれないように、同じ原稿管理表で運用する
- ・根拠が弱い場合は、期限訴求ではなく「無料相談で条件整理できます」のように導線を組み替える
5. よくある質問
Q. キャンペーンを毎月更新していれば問題ありませんか?
A. 毎月更新していても、実態として常時同じ条件なら、表示の見せ方は慎重に考える必要があります。期限表示の意味が実態と合っているか、個別確認が必要です。
Q. 「無料相談」は期限表示と同じですか?
A. 同じではありません。ただし「今月中の相談で無料」「今だけ無料診断」など条件を付ける場合は、通常時との違いを説明できる必要があります。
Q. どこまで厳密に証跡を残すべきですか?
A. 少なくとも、表示文言、掲載期間、通常条件、キャンペーン条件、期限後の扱い、承認者は残すのが安全です。価格や比較の根拠も併せて保存してください。
6. 参照した公式一次情報
- ・消費者庁:株式会社ゲオストアに対する景品表示法に基づく措置命令について(2026/06/11)
https://www.caa.go.jp/notice/entry/046565/ - ・消費者庁:株式会社ゲオストアに対する景品表示法に基づく措置命令について[PDF]
https://www.caa.go.jp/notice/assets/representation_cms210_260611_01.pdf - ・消費者庁:景品表示法関連報道発表資料 2026年度
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/release/2026/index.html - ・消費者庁:「令和7年度における景品表示法等の運用状況及び表示等の適正化への取組」の公表について(2026/05/28)
https://www.caa.go.jp/notice/entry/046370/
本記事は2026年6月13日時点で確認できた公式一次情報をもとに作成しています。個別表示の適法性は事情によって異なるため、最終判断は最新版の一次情報と具体的な表示内容で個別確認してください。
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