労務・採用コンプライアンス 公開日:2026.05.19(更新:2026.06.29)

【2026/5/29官報公布】外国人雇用管理指針の改正|在留カード読取アプリ・届出簡素化・育成就労を見据えた実務整理(一次情報)

官報(令和8年5月29日)で告示が公布され、厚生労働省の「外国人雇用管理指針改正の主なポイント」でも整理された内容をもとに、外国人雇用管理指針(平成19年厚生労働省告示第276号)の見直しポイントを整理します。 併せて、外国人雇用状況届出(通知)の簡素化(特定技能の特定産業分野確認不要など)や、在留カード等読取アプリの活用について、適用日ごとに確認すべき実務を整理します。 本記事では、企業の人事・総務担当者が「いつまでに何を準備すべきか」を一次情報ベースで整理します。

2026年6月29日更新:改正後全文PDFと自主点検表を確認

厚生労働省の「外国人の雇用」ページに、2026年6月14日改正後、2026年10月1日改正後、2027年4月1日改正後の外国人雇用管理指針全文PDFと、事業主向けの自主点検表が掲載されています。 受入企業は、在留カード確認だけでなく、待遇説明、再就職援助、育成就労制度への移行を含めて、社内手順書を段階的に更新する必要があります。

※本更新は公式PDFの掲載確認に基づく実務整理です。個別の届出システム運用、保存方法、委託先との役割分担は個別確認が必要です。

まず押さえる6点(重要)

  • 官報(令和8年5月29日)で告示が公布され、制度変更としては確定しました。経過措置・運用通知は個別確認が必要です。
  • 厚生労働省のリーフレットでは、事業主向けに2026/6/14・2026/10/1・2027/4/1の適用単位で改正ポイントが整理されています。
  • 外国人雇用状況届出(通知)では、特定技能の特定産業分野特定活動の活動類型の確認・届出を不要とする見直しが示されており、主な適用は2027/4/1です。
  • 在留カード確認について、在留カード等読取アプリで券面情報との整合性確認を行うことが適切と、厚労省の改正ポイント資料でも明示されています。
  • 育成就労制度(2027/4/1施行予定)を見据え、育成就労外国人に関する留意点が雇用管理指針に反映されます。

※本記事は一般的な整理であり、経過措置・実務運用・届出システム反映時期は個別確認が必要です。

いつから何が変わる?(適用スケジュール)

適用日 主なポイント(要約) 企業の準備
2026/5/29 官報で告示公布 官報・告示の内容を一次情報として参照
2026/6/14 在留カード確認方法の見直し等(特定在留カード対応を含む)/在留カード等読取アプリ活用の明記 採用・更新時の本人確認フロー(アプリ利用・記録)を整備
2026/10/1 短時間・有期/派遣の待遇説明に関する記載強化 待遇差の説明資料・運用ルールを準備
2027/4/1 外国人雇用管理指針の見直し全体/届出(通知)の簡素化(特定技能分野・特定活動の確認不要等) 届出項目の棚卸し・社内チェックリスト更新

※適用時期は一次情報(官報公布後の資料・概要PDF等)の記載に基づく整理です。経過措置・運用は個別確認が必要です。

改正の要点(企業の実務に直結するところ)

1) 不法就労対策の明確化(雇用管理の前提)

厚生労働省の改正ポイント資料では、不法就労は決してあってはならず、事業主が不法就労をさせた場合には入管法の罰則が適用され得ることを踏まえて適切な措置を講ずべき旨が整理されています。 採用時の在留資格確認に加え、更新・異動時の確認、現場への周知までを一連の仕組みとして整えておくのが安全です。

2) 在留カード等読取アプリの活用(整合性確認)

外国人雇用状況届出に関連し、在留カードを確認する場合に、在留カード等読取アプリケーションを使用し、券面情報との整合性を確認することが適切である旨が、厚労省の改正ポイント資料で明示されています。 実務上は「誰が・いつ・どの画面(結果)をもって確認したか」を残せる形にしておくと監査対応がしやすくなります。

※アプリの具体的運用(保存可否、個人情報の取扱い等)は、社内規程・委託先の役割分担に応じて個別確認が必要です。

3) 短時間・有期/派遣の待遇説明(2026/10/1一部適用予定)

改正ポイント資料では、短時間・有期雇用労働者又は派遣労働者である外国人労働者について、関連指針の適用を受けることを明記し、 さらに、外国人労働者から求めがあったときに、通常の労働者との待遇の相違の内容・理由等について説明を求めることができる旨が整理されています。

まずは、賃金・手当・福利厚生・教育訓練・キャリア形成等の「差分」と「理由」を、平易な日本語で説明できる資料(テンプレ)を用意するのが現実的です。

4) 外国人雇用状況届出(通知)の簡素化(特定技能・特定活動の確認不要)

厚生労働省の見直し資料では、外国人雇用状況届出(通知)において、 特定技能の特定産業分野と、特定活動の活動類型(法務大臣が特に指定する活動)の確認・届出を不要とする整理が示されています。 届出業務は「楽になる」方向ですが、逆に社内では、採用管理システム等に残す情報(特定技能の分野など)をどう扱うかを整理しておくと、後工程(支援・更新・監査)が安定します。

関連記事:【2026/5/29官報公布】外国人雇用状況の届出(通知)様式の見直し

社内共有用:チェックリスト(PDF)

適用日ごとに「やること」を1枚にまとめたチェックリストです。人事・総務・現場責任者での共有にご活用ください。

対象:受入企業の人事・総務/派遣・有期の運用担当|更新日:2026.06.29|全6ページ相当

企業が今すぐやること(実務チェック)

  • 在留資格確認フロー(採用時・更新時・異動時)の棚卸しと、現場への周知
  • 在留カード等読取アプリの利用ルール(誰が確認するか/記録の残し方/個人情報取扱い)を決める
  • 短時間・有期/派遣の待遇差の説明テンプレ(平易な日本語)を作る
  • 届出(通知)簡素化で不要となる項目が、自社の管理・監査で必要かどうかを整理(社内保持の方針決定)
  • 2026/6/14・2026/10/1・2027/4/1の各適用日に合わせ、チェックリスト・社内手順書を更新

根拠(一次情報)

制度変更の「自社への影響」から一緒に整理します

届出フロー(雇入れ・離職)と、特定技能・派遣・有期の運用が絡むと、社内の「誰が何を確認するか」が曖昧になりがちです。 丸忠物産では、受入企業の実務フローに合わせて、チェックリストのカスタマイズや運用設計をご支援します(無料相談)。